「間違いないっ!」パソコンの選び方

Surface pro3を10日間使用した感想

Surface pro3を使って早10日。
良い点ばかりではなく、弱点も見えてきました。

 

まずはpro2との詳細な比較。
共にcore i5-256GB版(pro2は後期型)

  Surface pro 3 Surface pro 2
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) 約292.1×201.4×9.1ミリ 約275×173×13.5ミリ
重量(実測値) 約800グラム(820グラム) 約907グラム(912グラム)
画面サイズ(液晶方式) 12型ワイド 10.6型ワイド
タッチパネル 静電容量式(10点マルチタッチ) 静電容量式(10点マルチタッチ)
デジタイザペン N-trig製、256レベル筆圧対応Surfaceペン付属 ワコム製、1024レベル筆圧対応Surfaceペン付属
ディスプレイ解像度 2160×1440ピクセル(約216ppi) 1920×1080ピクセル(約208ppi)
CPU(コア数/スレッド数) Core i5-4300U(1.9GHz/最大2.9GHz) Core i5-4300U(1.9GHz/最大2.9GHz)
GPU CPU統合(HD Graphics 4400) CPU統合(HD Graphics 4400)
メモリ 8Gバイト(LPDDR3、256G) 8Gバイト(LPDDR3、256G)
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac(Marvell AVASTAR Wireless-AC Network Controller) IEEE802.11a/b/g/n(Marvell AVASTAR 350N Wireless Network Controller)
Bluetooth Bluetooth 4.0 Bluetooth 4.0
センサー 加速度、ジャイロ、電子コンパス、照度 加速度、ジャイロ、電子コンパス、照度
カメラ イン500万画素/アウト500万画素 イン92万画素/アウト92万画素
主なインタフェース USB 3.0×1、Mini DisplayPort出力×1、ヘッドフォン/マイク共用(3.5ミリ)、カバー用ポート、DC入力(専用端子)、microSDXCメモリーカード USB 3.0×1、Mini DisplayPort出力×1、ヘッドフォン/マイク共用(3.5ミリ)、カバー用ポート、DC入力(専用端子)、microSDXCメモリーカード
スピーカー ステレオ ステレオ
マイク デュアル モノラル
キックスタンド 無段階調整(最大150度) 2段階調整(114度/130度)
InstantGo 対応
バッテリー動作時間 約9時間 約7時間
バッテリー仕様 42ワットアワー 42ワットアワー
ACアダプタ実測サイズ(幅×奥行き×高さ) 50×90×22ミリ 50×94×29ミリ
ACアダプタ実測重量(本体のみ/ケーブル込み) 161グラム/203グラム 202グラム/244グラム
ACアダプタ出力仕様 12ボルト/2.58アンペア、5ボルト/1.0アンペア(USB) 12ボルト/3.6アンペア、5ボルト/1.0アンペア(USB)
カラーバリエーション シルバー チタンカラー
オフィス Microsoft Office Home & Business 2013 Microsoft Office Home & Business 2013
発売日 2014年7月17日 2013年10月25日

 

Pro2のCPUは出荷時期によりi5-4200Uと4300Uが混在します。
筆者が所有していたのは後期型4300U搭載モデルでしたので、CPUの性能は全く同じです。

 

「FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編」(FF14ベンチ)

標準品質(ノートPC)、1280×720ピクセル、フルスクリーンの設定で3178(やや快適)

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10」

標準品質、1280×720ピクセル、フルスクリーンの設定で5057(快適)

 

やっぱり熱いSurface pro 3

Surface pro 3
 一度FF14ベンチマークを行っただけでCPUのコア温度が90度近くまで跳ね上がり、本体背面・ACアダプタ接続側(画面を見ながら右裏)が46度と触りたくないほど熱くなります。
 ただ画面を見ながら左裏側は熱が伝わらず、冷たいまま。

 

 Surface pro 3は連続高負荷時にはCPU温度が上がり過ぎる為、発熱しすぎないように動作クロックを下げる安全装置「サーマルスロットリング」が働き、CPUクロックは800MHz程度、GPUクロックは500MHz程度まで強制的に下げられ、、処理能力は70%程度に落ちてしまいます。
 Surface pro 2だとpro 3に比べて分厚い分排熱効率が良いようで、連続高負荷でもサーマルスロットリングが発生せず、高い性能を維持し続ける事ができました。

 

 Surface Pro 3は薄型化と軽量化に伴い、30%効率アップした冷却機構を採用したとしていますが、12型ワイド液晶を搭載して9.1ミリ厚、約800グラムの薄型軽量ボディで、第4世代CoreのUシリーズを冷却し続けるには少々荷が重いようです。

 

 i7だともっと発熱する為、CPUや内臓GPUの性能が上がっても熱によって処理能力はガタ落ちになりそうです。
 もしかしたら、秋に発売される発熱量の少ないi3版の方が、熱による能力低下が少なく、長時間だとi7より処理能力が高い・・・なんて事もあるかもしれません。

 

バッテリーは非常に優秀

内蔵バッテリーの容量は新旧モデルとも42ワットアワーと全く同じ。
液晶ディスプレイの輝度は50%で固定、無線LAN、Bluetoothはオンの状態で、Webブラウザと文字入力を想定したBBenchでバッテリー駆動時間を計測したところ、両機ともタブレット単体で8時間50分程度。
タイプカバーキーボードを装着すると30分前後駆動時間が短くなりますが、このスペックと使い勝手で8時間以上駆動できるのは素晴らしいの一言。

 

Surface Pro 3は”買い”か??

Surface pro 3
 Surface Pro 3はモバイルPCとして、本体の薄さと軽さ、見栄えのよさ、タブレットとしての静音性と放熱性を優先しており、PCとして最高パフォーマンスを維持し続けるための冷却強化にはそこまでこだわっていません。
 最高性能を維持し続ける事は出来ない為、同等のCPUを搭載した普通のノートPCやウルトラブックと比べると、とにかく性能ありきでCG制作やCADなどの重い作業をし続けたり、重めなゲームを長時間遊び続けるという使い方には向きません。

 

 しかしながら、タブレットスタイルで縦でも横でも広く使える大画面ディスプレイや、画面やペンとの連携が強化されて非常に使いやすくなったOneNote、Officeをはじめとしたさまざまなパソコンソフトが普通に動くといった、普通の一般的なタブレットにはない生産性の高さ・・・。
 タブレットは欲しい、でもノートPCも必要・・・、だったら、Surface pro 3は非常に魅力的で満足度も高いはずです。

 

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